【参加報告】「フェアトレードむさしの」のオンライントークイベント(2021年5月9日開催)

Pocket

報告・新村歩美

毎年5月はフェアトレード月間で、5月の第2土曜日が世界フェアトレードデー。毎年各地でイベントが催される。今年は新型コロナウイルス蔓延のため、オンラインでのイベントがメインとなった。

「フェアトレードむさしの」という、東京都武蔵野市をフェアトレードタウンにしようと活動している任意団体のオンライントークイベント、「フェアトレードとSDGsの未来」に参加した。

日曜日の午前9時から11時45分までという長丁場で、集中して聴けるか心配だったが、充実した内容であっという間に感じられるほど有意義な時間だった。

第1部では、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアの「フェアトレードタウン・フィラデルフィア」のメンバーたちと情報交換し、現地の様子をきいた。

最初にアイスブレーキングで、ステップ・イントゥ・ザ・サークルというゲームをした。 「○○な人は輪の中に入って」というゲームを、Zoomで行なうため、「○○な人は挙手ボタンを押して」として実施。「アメリカ/フィラデルフィアに行ったことがある人は?」、「2言語以上話せる人は?」、「フェアトレードの生産者を訪問したことがある人は?」といった質問を重ね、様々な回答が聞けて、とても楽しかった。



世界には2000のフェアトレードタウンがあり、フィラデルフィアのあるアメリカは46のフェアトレードタウンがある。日本は札幌市、逗子市、浜松市、いなべ市、名古屋市、熊本市の6都市しかなく、欧米に比べてとても少ない。日本はもとより、アジアで初めて(2011年6月に)フェアトレードタウンに認定されたのは、熊本市だ。

フェアトレード・タウンについては以下サイト参照。


フィラデルフィアの仲間たちの活動内容は——-
スパイスの会社と協力した料理&食事会、ブック・クラブ、グリーン・フェス、数人が集まって卸売り価格でフェアトレード商品を購入するバイイング・クラブ、パーティーや洋服の交換会、裁縫の得意なメンバーを中心と仕立て直しの会、映画“True Cost”の上映など。
日本だと勉強会に近い真面目なイベントが多いような印象がある。もっともっと人と人が気軽に繋がり合える場として、楽しくていいのだ!というインスピレーションをもらった。



一方、「フェアトレードむさしの」は、週末、吉祥寺で行っているマルシェからリアルタイムで中継をした。フェアトレード商品を扱う複数の会社の人が集まるミーティングなども実施し、フェアトレードを身近なものにしようと尽力している。狭い範囲でもいいから、こういうグループがたくさんできてくること、横の繋がり、仲間を増やすことが重要だと痛感した。

第二部は、豊田通商、YKK株式会社、名古屋市観光局など、一般企業や行政の取り組みについてきいた。
繊維部門でフェアトレードコットンを扱っていること、制服にフェアトレードコットンを採用していること、名古屋市にはフェアトレード予算があること、給食でフェアトレードのゴマを使用していることなど。
フェアトレード専門商社ではなくとも、日常生活にフェアトレードを組み込んでいけることを知った。

フェアトレード商品の価格が、環境、人々の暮らしや尊厳を守る付加価値だと理解する人や組織が、もっと増えるような活動の広がりが求められる。なぜならフェアトレードは、遠い国に住む生産者の生活を支える手段というだけでなく、自分が暮らす地域や世界で、自分と他者の人権を尊重することに直結しているのだから。

フェアトレードむさしのについてもより詳しく調べてみてほしい。

ウェブサイト フェアトレードむさしの | 私達の地球を守るSDGs!はじめの一歩はフェアトレードタウンから。 (fairtrade-musashino.tokyo)
Facebook (3) フェアトレードむさしの | Facebook
インスタグラム フェアトレードむさしの(@ftown_musashino) • Instagram写真と動画